パンテオン A.D.2 ローマ
私が学部3年生の時、今は亡き建築家篠原一男は故倉俣史朗を非常勤講師に招き、ショップという課題を学生に出した。それはインテリアデザインである。国立大学の工学系の建築学科においてインテリアデザインを、しかも商業建築を課題に出したのは当時としては新しい試みだったに違いない。商業施設なるものはそもそも『建築』ではなかったと思われる。戦後建築といえば公共施設であり、その後、住宅もやっと『建築』になり、そして商業施設がそろそろ『建築』に仲間入りするときだったのだと思う。倉俣史朗が来た次ぎの年磯崎新がパラディウムというディスコをニューヨークに設計した。バブルが始まる頃である。
目次
1.永遠性の喪失
神、王の建築/人々の建築
2.消費社会の成立と変容
消費者社会の成立/実消費から虚消費へ/ファッションと建築
3.消費との距離
伊東豊雄-消費の海/坂本一成-違反/
レム・コールハース-ジェネリック/ポスト大衆消費社会
4.二十一世紀への展望
脱物質主義
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