第12講 構造 Structure

第二部      構造

実際に、全ての建築は構造から進み、建築が目指さなくてはならない第一条件はその構造に合致した外形をつくることにある。

EーE・ヴィオレ=ル=デュク、『講義』第二巻、一八七二、3

英語では何でもかんでも構造と呼ぶが、我々ヨーロッパではそうではない。我々は丸太を丸太と呼び、構造とは言わない。我々は構造という言葉によって哲学的な思考をする。構造は全体である、上から下まで、隅々の細部に至るまで——同じ思考でもって。それこそ私たちが構造と名付けるものである。

ミース・ファン・デル・ローエ、カーターによる引用。一九六一、97

形態という言葉で構造について語ることはできないし、構造という言葉で形態について語ることはできない。

ロラン・バルト、「神話は今」、一九七六、76

建築家は構造を疑わないことになっている。構造は確固としていなければ_ならない_。何といっても、もし建物が崩れたとしたら、保険料(や評判)に何が起こるのだろうか。

バーナード・チュミ、「六つの概念」、一九九一、249

建築に関連した「構造」には三つの用法があった。

(一)建物の全体像として。例えば、サー・ウィリアム・チェンバースは一七九〇年に、「市民の建築は、聖なるものも、世俗のものも、その目的のためにすべての構造を持つ建造者の技芸の一領野である」(83)と言っている。また、一八一五年にサー・ジョン・ソーンは、「イニゴ・ジョーンズ、サー・クリストファー・レン、そしてケントは彼らの趣味の認否を問われ、判断を疑われて、まさに非難されてきた。というのも、彼らは時折、ロマネスクとゴシックの建築を同一の構造の中で混合したからである」(600)と述べている。十九世紀の半ばをようやく過ぎようという頃まで,英語において,これだけが「構造」という言葉の建築における意味として認められたものだった.

(二)ある建物を支持するシステム。他の要素、例えば装飾、被覆、付帯設備とは区別される。これは、先に引用した中で、ヴィオレ=ル=デュクによって示された意味であり、十九世紀の後半に主流となった。

(三)あるドローイングによるプロジェクトや建物、建物の一群、もしくは都市全体や地域がはっきりとわかるようになるための図式。その図式は様々な要素のどの一つによっても同定されうる。様々な要素というのは、最も一般的なのは構造部分の配置、マッス——もしくはその反対つまりヴォリュームや「空間」、さらには相互の連絡や連結の体系である。それらは皆、単独では「構造」ではなく、「構造」を認知する要因を与える記号であるにすぎない。二十世紀における主たる特徴は、「構造」を有すると思われる要素の数が増加したことである。

最初の意味はそのままであって、それについてあまり言及する必要はないだろう。他の二つは複雑なものばかりである。二番目と三番目の意味は切り離されることはできない。なぜなら、実践においては、それらがあたかも別々であるかのようにしばしば語られているにせよ、(二)というのは、実は(三)の特殊な場合に相違ないからである。(二)と(三)の混同というのは、モダニズムの「構造」という言葉の用法のもともとの特徴であるが、(一)の存在によってさらに混同されている(特に英語では他の言語よりもひどい)。構造が_物_であり、さらに言えば建築家が専門家としての知識を特に主張しようとする物だという印象を与えるのである。その結果もたらされた混乱は、次のような一文によってあまりにも明らかである。ブロードゲートにあるアラップ・アソシエイツのためのピーター・フォゴの作品についての、建築家ニコラス・ヘアによる一九九三年の記述である。「外部と内部の諸部分は、この上ないほどの正確さで分節化されているが、構造と建設の階層的な論理によって、首尾一貫した全体に秩序づけられている」。ここでの「構造」が、建物の物理的な支持体を意味しているのか、もしくはまた別の、他の要素によって明らかにされる目に見えない図式を意味しているのかは判らない。

 この混乱を解決する鍵は、「構造」は_メタファー_であり、それは建物に始まったかもしれなかったが、外国での長い旅をした後に建築へと回帰しただけだったと認識することにある。さらに「構造」は、一つではなくて、_二つの_メタファーであり、たがいに違った分野から借用されている。第一は自然科学であり、構造に十九世紀的な意味を与えた。第二は言語学であり、二十世紀的な意味を与えた。一方、他の分野──例えば民族学──では、構造の新しい言語学的な意味が紹介されたときには、古くからの生物学的なメタファーをその分野から一掃するキャンペーンが活発に行われたのであるが、建築では、これは全然起こらなかった。その代わりに建築の分野で顕著であったことと言えば、本質的に相反する二つのメタファーが、一つの用語で、長い間共存することであった。このことは、もともとの、第一の意味での「構造」に大いに関係していることは間違いなく、「構造」に関して、建築家が特権を主張できるようにしている。もし、「構造」の第三の言語学的な意味が、他の意味を退けるがために支持されたならば、この権利は消滅するであろう。なぜなら、個人が話すことで言語を「つくる」と主張しないのと同様に、建築家が構造を「つくる」とは主張できないだろうからだ。

_支持の手段に関わる、全体から切り離された要素としての構造_

 この意味は、主に、十九世紀半ばのフランスの建築家であり理論家であるヴィオレ=ル=デュクに関連している。彼はその意味を生み出したわけではないのだが、その意味を確かに広めた。彼の著作がフランスのみならず、英国やアメリカでも翻訳を通じて獲得した幅広い読者層を通じ、彼は今に至るこの言葉への親しみに一役買っている。何度もヴィオレによって繰り返し発言された、構造が全ての建築の基礎になっているという見解は、彼によるゴシック建築の優越の正当化であった。彼の視点の特徴は次のようである。

【引用はじめ】

十三世紀の建築の形態とその構造[_structure_]とを切り離すことは不可能である。この建築の全ての部材は構造の必要性からの産物であり、これは、動植物界で、有機体の必要性によって生み出されない形態やプロセスは存在しないことと同様である。……形態が構造の要請全てに適応するという本性を持っているので、私は形態が支配されている規則をあなたに提示することはできない。構造を私に与えたとしたら、その構造から自然と生まれた形態を私はあなたに見せるでしょう。しかし、もしあなたがその構造を変えてしまったら、私は形態を変えなければならない。(_Lectures_, vol.1, 283-84)

ヴィオレが古い建物の「構造」を示すために、自身の著作に図示した分析的なドローイングによって、どれほど「構造」が抽象的なものかはっきりする。見る者の視線の下には、石造建築の堅固なマッスは、無に分解し、加重と抑制の純粋なシステムのみを残して他は全く見えない。ヴィオレの「構造」という概念はかなり早くアメリカで取り上げられ、ウィーンで教育を受けた建築家で理論家のレオポルト・エイドリッツや、彼の友人でありアドラーとサリバンの事務所建築の論評で有名で影響力のあった批評家、モンゴメリー・スカイラーによって利用された。エイドリッツは、自著『芸術の本性と機能』(1881)で、「構造」は建築の基礎であるという考えをヴィオレから得たのだが、それをドイツ哲学での観念主義の枠組みの中で使用した。エイドリッツは、建築の主題としての「構造」の完全性を認知する代わりに、基礎にあるイデアが表象されるための手段として「構造」を考えた。「建築家が扱う構造の感情を描くことや、構造の魂をそのまま描くことが、建築家の問題である」(287)と彼が言っているように。エイドリッツが関心を持った大半は、イデアと「構造」との関係である。モンゴメリー・スカイラーは「近代」建築の探究に専心したが、ヴィオレにより近い「構造」という着想を持っていた。そして、スカイラーの記述の中には、物理的な構成要素をもちながら構造の上で抽象化するという不明瞭さが明らかに見られ、それは「構造」の英語における用法の特徴となっている。例えば、一八九四年の「近代建築」という論文では次のように言っている.

これらの高い建物の真の構造、「シカゴ・コンストラクション」は、鉄とれんがの構造である。そしてその構造の建築での表現、もしくは表現しようとする試みを我々が探しても無駄である。石積みを建築で包み込むことに、どんな長所、短所があろうとも、それはたんに包むものであり、物それ自体ではない。物それ自体は内側にも外側にも、どこにも現れることができない。歴史上の建築という形では、構造が表現され得なかったが、その理由のために、構造を表現する試みが先行されてきた。(113-14)

ヴィオレのようにスカイラーは生物学の見地から「構造」を考えていた。「自然界と同じように芸術において、有機体は相互依存関係にある諸部分の集まりである。それら諸部分の構造は機能によって決定され、また諸部分の形態は構造の表現である」(115)というように、スカイラーは生物学者キュヴィエからの引用で論を進めた。ヴィオレの最も有名なイギリス人の弟子はW・R・レザビーであるが、彼は建築の歴史を実験的な構造に大いなる喜びを見出すものとして特徴づけている(70)。フランスにおけるヴィオレの影響は広範囲にわたり、彼の考えを吸収した草創期モダニストの中では、おそらくオーギュスト・ペレが最も有名である——彼は自身のアプローチを記述するなかで、自分がヴィオレから習ったように、「構造」というカテゴリーをつねに使った。例えば、「今日の大きな建物では、基幹構造、つまり鉄や強化コンクリートでの枠組みの使用が可能である。それは建物にとって、動物にとっての骨格と同じである」と言っている。

  建築作品の「構造」と外観との違いは、ヴィオレ以降の全ての建築家や著述家たちが関心をもつ本質的な問題であり、現在思われているほど、当然のことではなかった。構造技術者と建築家の職業的な区分にわたしたちは慣れてしまっているので、「構造」、すなわち建物の他の部分と切り離した属性としての支持体系を語ることは、わたしたちにとっては容易いのだ。この考え方を一般に流布し、この抽象化に対する名前として「構造」を普及した人こそ、ヴィオレであった。一方で、十八世紀後半のフランスの建築と工学での発展のために、彼はそれしかできなかった。アントワーヌ・ピコンが示しているように、建物の慣習とは別に、また「安定性」という仮定された考えとは別に支持体系を記述し分析する能力──言い換えれば、実際のどの建物からも独立して支持体系を考える能力──は、十八世紀末のフランスの技術者が達成したことである(1)。サー・クリストファー・レンやクロード・ペローの作品において、このアプローチに対するより早い先例が存在する。しかしその一方で、このアプローチは、一八世紀末の建築家スフロ、バットや技術者ペロネの作品をめぐる議論において建築上の問題を読み取る効果的な方法としてしか発展しなかった。これらの議論の中で、何が安定的に_見える_かについての認められてきた習慣から離れることに顕著な躊躇いがあり、スフロと特にペロネだけがこのリスクを取る覚悟ができていた。重要なことは、ペロネが自分の議論を紹介した方法であった。一七七〇年の手紙の中で、ペロネは、スフロのサン・ジュヌヴィエーヴ教会の細い窓間壁を擁護し、ゴシック建築の美点を賞揚した。

これら最近の建物の魅力は、動物の形態[_structure_]をある程度模倣して建てられているというところにある。高い、繊細な円柱、そして横リブ、斜めリブと副リブのついたトレーサリーは骨と並びうる。小さな石と迫石〔くさび形の石〕は、四、五インチの厚さしかないが、これらは動物の肉に匹敵する。これらの建物は自身の生命を宿すことができ、骸骨もしくは船体のようであり、それらは似たモデルで構成されているように思える。(Picon、1988、159-160)

これはアルベルティが建物の構成と動物の皮と骨を比較した有名な一節(BookIII、chapter12)のように聞こえるのだが、根底にある目的は全く違っていた(2)。アルベルティは構成部分の接続に関心があったのに対し、ペロネは建物の因習的な規範に関連する、建物の軽さにより関心があった。ペロネの言及に関して、現在のコンテクストにおいて注意する価値があるのは、特に二つのことである。その一つは、ペロネに彼自身の「構造」に対するモデルを与えたのは、建物の建設という単純な加重のシステムではなくて、博物誌であるということである。前述の引用ですでに私たちが見てきたように、後に「構造」に関わる論文を採用した大変多くの建築家たちは、その論文は生物学上のもので、建物のメタファーではないという事実にわざわざ注意を促したのであった(3)。その時、建築において支持体系に対する用語としての「構造」はもともと生物学からのメタファーで、建物からのものではなかっただろう——たとえ生物学の用法それ自体が建物から借用されたかもしれないとしても。

 これによって私たちはペロネによる引用から生じた第二の点に気付くのであり、それはなぜペロネや他の人たちが「構造」の生物学的な意味に大変熱心だったのかを説明している。アントワーヌ・ピコンによると、ペロネが望んでいたことは、建設——もしくは「構造」——の理論であり、建設の実践や建物とは違うのである。_建設_は長い間建築家に親しまれてきた用語であり、原理のみならず慣習や労働実践と一体となって、全体の包括的な建物の実践から成りたっていた。このように、一八世紀半ばのフランスにおいて、ブロンデルは建築を「配置」、「装飾」、「建設」に分けたのであり、おおまかには、用強美というヴィトルヴィウスの三要素に呼応した分け方である。しかし、ペロネや後の合理主義者にとって、「建設」はすべての建物のノウハウや先入見によって妨げられるために、安定に関係する全てを「建設」の名の下でカテゴリー化することは、満足のいくものではなかった。というのは、J・N・L・デュランが十九世紀初頭に述べたように、「建設」は「石工事、大工仕事、建具、鉄材組み立てなど、建築において使われた様々な機械的な技能の解逅を表現している」からだ(vol.1, 31)。「構造」という言葉の重要性とは、建築家が以下のような障害を乗り越え、支持体系を考えられるようになったことにある。その障害とは、二千年にも達する、既存のものに関する知識に由来する、蓄積された慣習的な知恵である。一七七〇年代にペロネは様々な伝統的機械的技能なしに建築を考える手段として「構造」を示したが、実際はペロネは建物に関して「構造」という言葉を使わなかった——スフロへの同じ手紙ではその後、彼は「建設」という用語を使用し続けた——。「私たちは建設[_constructions_]する過程で自然を模倣しながら、耐久性のある建物を少ない材料でつくることができた」などのように。正確には、いつ「構造」が支持体系の抽象化を習慣として記述するようになったのかは明らかではない。例えば、ロンドレによる『建造技術の理論と実践の概論』(1802-17)ではその言葉が使われていなかったし、私たちが現在「構造」として理解するだろう主題は「建設理論」と呼ばれていた。「構造」をモダニズムの概念として最初に使用した一人は、イギリスの著述家、ロバート・ウィリスであり、彼のゴシック建築分析は明らかにフランス合理主義の考え方から影響を受けていた——しかし彼はその言葉自体はほとんど使用していなかった。一八三五年の著述で、後に「構造」と呼ばれるものを指し示すのに、「機械的建設」という言い回しを使ったのだ。ウィリスは次のようにカテゴリーを説明した。

ある建物の建設には、二つのことが観察される。それは、どのように実際に重さが支持されているかということと、どのように重さが支持されているように見えるかということである。前者を私は_機械的_もしくは実際の建設と呼び、後者を_装飾的_もしくは見かけの建設と呼ぼう。これらをはっきりと分ける必要があるのだ。(15)

ウィリスは時々、「建設」の代わりに「構造」を使ったのだが、「構造」によって「本当の」支持体系を意味する時はいつでも「機械的」という形容詞を使って「構造」を限定した。つまり、明らかにウィリスは、自分の読者が「構造」という言葉だけでその近代的な意味を理解することは期待していなかった。『キリスト教建築の真なる原則』の冒頭でのピュジンの有名な定式化(see p.298)は、フランスとイタリアとの合理主義から同じように派生していると思われる。そのピュジンは、「構造」ではなく「建設」を使用していたが、一八四一年の英国では、「構造」と言うだけでは、彼が意図する意味を成さなかった。一八七〇年代になってさえも、イギリスの著述家たちは、具体的な物質から離れて支持体系を示したい時には、引き続き「機械的構造」という言い回しを使っていた。独立したメタファーとして「構造」を広めたことの責任は、フランスでも英語訳においても、ヴィオレ=ル=デュクにある。

 建設の物質的な事実から離れて構造の機械的体系を考えることが可能になり、後に習慣的になった。ひとたびこうなると、「構造」についての論争はほとんど、結果としての作品に「構造」がどれほど見られるべきか、見られるべきでないかに関してだった。これはよく知られたモダニズムの議論である。例えば、ミース・ファン・デル・ローエの一九二二年の論考「摩天楼」を考えてみよう。それはヴィオレ=ル=デュックが(ましてやレオポルト・エイドリッツならさらに)気に入っただろう言い方で問題を提示した。

建設中の摩天楼だけが、むき出しの建設の思考を表しており、そしてその時に、高く聳える鉄の骨組みは圧倒的な印象を与える。壁が立てられると、その印象は完全に壊される。建設の思考、つまりは芸術的に形を与えるのに必要な基礎は、形という無意味でどうでもよいがらくたによって、損なわれ、しばしば抑え込まれる。(Neumeyer, 240)

 あきらかにミースは構造を観念すなわち「むき出しの建設の思考」と見なしており、つまり建物における実際の物理的な現れとは全く別のものとして見なした。しかしその一方で、この区別は、特に英語において、何度立て直されても、常に崩れてしまう。ウィリスらが大変熱心に打ち立てようとしたこと、すなわち「構造」は抽象であり、諸部分の関係であり、現実に目に見えるものではないということは、モダニストの建築家たちによって物理的な対象,物と見なされるという結末に至った。この章の冒頭で引用されている、小屋と構造に関するミースの言及は、このパラドックスに注意を促している。

 ヴィオレ=ル=デュクは機械的、構築的な「構造」を優位に押し進めた。ミース・ファン・デル・ローエや他の多くのモダニストの建築家たちに同意されたが、決してひろく受け入れられたわけではなかった。十九世紀には、ヴィオレと同時代のドイツ人、ゴットフリート・ゼンパーの全く違った建築理論において、構造は最小限の重要性しか置かれず、囲まれた空間を創るという第一の目的に対する全く副次的なものとして扱われた。従って『様式』でゼンパーは、「この空間的な囲いを支え、守り、抱えるのに役立つ構造とは、_空間_や_空間の分割_には直接関係しない条件であった。それは、根源的な建築の思考とは相容れず、当初は形を決定する要素ではなかった」と書いた(vol.1, §60, 1989, 254)。ゼンパーのウィーンの弟子であるアドルフ・ロースは、構造に対する同様の無関心さを示した。というのも「建築の一般的な仕事とは、暖かく生活することができる空間を提供することで」あり、そこにカーペットや壁掛けが貢献できると述べたからである。「床のカーペットも壁のタペストリーもそれらを正しい所に収めるべき構造的な枠組みを必要としている。この枠組みを作り出すことが建築家の第二の仕事である」(1898, 66)。より最近では、構造学的な構造を明らかに第二の地位へと格下げすることこそ、建築におけるもっとも文字通りの意味での「脱構築」となっている。例えば、ウィーンの共同事務所コープ・ヒンメルブラウ(そのアプローチは同胞アドルフ・ロースのものと奇妙とも言える類似性がある)は「初期段階において構造計画はまず優先されるものでは決してないが、プロジェクトが実現される時、とても重要となる」と述べた。皮肉にも、コープ・ヒンメルブラウの作品(○頁の図版参照)や他の脱構築の建築家たちの作品は、構造に対して「合理的」アプローチによって展開された作品よりも、しばしばより構造的な工夫を凝らすことを要求することが判った。ロビン・エヴァンスが言っているように、「建築家の構造からの解放で引き起こされるのは、建築家が解放されるのであって、建物が解放されることではない」(1996, 92)。

 なぜ異なるカテゴリーを「構造」と呼んだかという、より根本的な問題への取り組みは全くないだろう。というのも、これまで見てきたように、「構造」は、神に定められたカテゴリーとはいかず、抽象であって、十八世紀後半に自然科学のメタファーから作り出されたからである。「構造」は日々の建造の実践である「建設」という言葉の規範的な束縛から建築家を自由にするためにあった。この用語の目立った特徴は、抽象として始まり、その重要性が不可視性にあったものが、近代の語法で_物_に変化したことにある。

_建築以外の分野での「構造」_

 「構造」が建築の語彙の一部になったと同時に、他の分野においても展開が起こっていた。建築家や他の人々の双方に対して説得力あるイメージを与えた自然史における、「構造」という概念についてそれが何だったのかということを、手短に考えてみる価値がある。

 十八世紀の自然史の主要な仕事とは、種の分類にある。最初の方式は、リンネによって確立されたが、諸部分を視覚的根拠に基づいて標本を分類することであり、各々、数、形、比率、位置という四つの価値に従って評価される。これらの四つの価値が_構造_を成している。「私たちにとって、植物の諸部分の構造は、その本体を作っている個々の構成と配置を意味する」(Tournefort, 1719; quoted in Foucault, 1970, 134)。ミシェル・フーコーの主張は、この方式はそのように分類された植物と動物の「生命」の特質を見きわめる点で完全に失敗した。実際に動植物は、これら自然史家たちによって記述されると、まったく生物ではないも同然だった(4)。この欠点を克服し、動植物にある生命の質を記述しようとしたのは、十八世紀後半の博物学者、ラマルク、ヴィク・ダジール、キュヴィエらの仕事の特徴であった。はじめは視覚的根拠だけで分類されていた諸部分は、今や、全体としての有機体に対するそれらの相対的な重要性のヒエラルキー、つまり機能に従った定義を必然的に含む図式のなかで分類された。この方式においてもはや、「構造」は、諸部分の相関的な機能を伝える機構となったのであり、目に見える判断基準のみに根ざした特性ではなくなった。その結果、ミシェル・フーコーが記述しているように、「分類……するということは……目に見えるものを目に見えないもの、いわばより深い起源へ関連づけることを意味しよう」(229)。「構造」は目に見えるものと見えないものとの関係づけることができるものであり、「生命」を定義するやり方、すなわち生物の有機的な特性となる。

 博物学者による「構造」の概念の重要性は、ペロネや技師、その後ヴィオレ=ル=デュクに訴えかけるなかでは、何よりもまず、彼らが建物を機能的な諸部分がヒエラルキーに従って配置されたものとして考え、その外見が眼に示す形跡を無視できるようにしたことであった。次に、重要であったことは彼らが建物をまるで生物であるかのように考えることを可能にしたことであり、その概念の下では生物は先に決定されたある考えに従ってその形が決められるのではなく、諸部分の相関的な機能に従って変化するだろうとされた。十八世紀後半の建築家や技師たちのように、古典的な伝統の因習によって規定された定式に疑問を呈したいと思っていた誰にとっても、この有機体の生命の特質としての「構造」の概念が魅力的であったのは、明らかだった。建築家は、他ならぬ博物学者から、諸部分の機械的な機能の関係、つまり建物の視覚的根拠とは別に認識される関係として、自身の「構造」概念を類比によって発展させた。

 「構造」が重要となった他の主要分野(言語学は別で、それは次のセクションで議論する)は社会学である。ここでも、社会学の研究にモデルを提供したのは博物学者の「構造」の概念である。この発展の重要人物は、ハーバート・スペンサーであり、彼にとって社会学研究は自然史の研究と区別がなかった。彼が言うには「まさに生物学がすべての有機体を見渡して、発展、構造、機能のある一般的な特徴を発見したように・・・社会学は社会の発展、構造、機能の真実を認識するべきである」(1873, 59)。スペンサーにとっての「構造」は社会の機能単位であり、彼は「活動の」(つまり生産の)単位と「規定の」単位である教会や法律や軍のような制度とを区別した。社会はサイズが大きくなり、より複雑になるにつれて、その構造もまた複雑になった。「サイズにおいて増大するほど、構造において肥大するというのは、生物の組織体同様に、社会の組織体の特徴でもある」(1876, §215, 467)。「構造」はいつもある特定の機能の結果である。「個々の仕事は個々の構造を必要とする」(§254, 558)。それに「構造の変化は機能の変化なくしては起こりえない」(§234, 504)。スペンサーの「構造」の理論では、私たちがすでに生物学や建築の理論で見てきた、器官の「機能」もしくは建物の構成要素と「構造」との直接かつ決定的な関係の概念が見られる。スペンサーの機械論的な「構造」の概念は、生物学から発展した「構造」の概念が「機能」に結び付けられるその度合いを強調しているだけでも、注意を引く価値がある。しかしながら、スペンサーは十九世紀後半には広く知られており(ルイス・サリヴァンとフランク・ロイド・ライトが彼について言及している)、建築外で「構造」に対するメタファーを探していれば、彼が「構造」に近代的な重要性を与えたという意味で、初期の生物学者と同様に影響力があるかもしれない。スペンサーの社会理論も、次で論じる構造の概念において、根本的な攻撃対象になってしまった。

_物を理解できるようにする方法としての「構造」_

 当初生物学が「構造」のモデルを供していたのだが、二十世紀初頭には、その地位は、その後「構造の真の科学」(Barthes, 1963, 213)を供した言語学に取って代わられた。「言語は相互依存した言葉の体系であり、その体系の中で、言葉それぞれの価値は、他の言葉が同時に存在することによってのみ生じる」(114)というソシュールの前提は、言語研究は言葉が何を意味するかではなく、言葉がどのように意味を伝えるかだけを問うことによって処理されうると示唆した。言語を理解可能にするものは特定な言葉の意味ではなくて、それらが使用されている体系であった。言語の「構造」は、言葉とそれが指示するものとの機能の関係性の問題でなくなり、言語における差異体系の研究となった。「機能」との連結を解かれた「構造」は、二十世紀の言語学の顕著な発展に不可欠なものであった。この言語学は、言語構造において代わりのモデルを作り出す際の、実践者の創造性によって特徴づけられる分野であった。物が理解できるようになる知性の図式として、「構造」の理解が発展してきた他の研究分野のなかでも、構造人類学ほど注意をひいたものはない。人類学者や社会学者は伝統的に、ハーバート・スペンサーのように、社会の制度や実践が何_のために_あったか、そして社会機構においてそれらがどのような機能を提供したかを問うことによって、社会の研究を進めてきた。構造人類学者はこれを無視したのだが,なぜならそれは単に経験的,事例的な社会の記述に至るのみだからであった。その代わりに、構造人類学は、社会活動のすべての生産物を本質的に移転可能で交換可能なものとして扱った。つまりこの体系のなかでは、これらの生産物は、儀式だろうと制度だろうと工芸品だろうと、移転され、代替されるのである。この体系こそがそれら生産物に付随されるであろうある特定の意味や機能というよりむしろ、まさに社会の「生命」であるような構造を示している。これらの用語で考えられる「構造」は、たとえそれら用語を通してそう受け止められるとしても、対象の特性ではなくなるのだ。

 言語学での「構造」の意味を適用するのに最も有望な材料は、建築ではなく空間にある。室内空間は、決まりきって、構造の生物学的/機械的なメタファーという形で議論される──例えば、ロウやスラツキーのル・コルビュジエのガルシュにあるヴィラ・スタインについての言及──その一方で,構造の言語学的意味は全く違った分析の秩序の可能性を与えた。空間は、言語のように物質ではなく、囲われた「建築」空間というよりも「社会的」空間として考えられるときには、社会が構成される際の特性の一つである。人類学者、クロード・レヴィ=ストロースはこのことについて言及し、記述している。

 幾つかの原始社会の構造であると考えられるべき空間の様々な特性に初めて注意を喚起したのは、デュルケムとモースの偉大な功績であった。……しかし空間の形状と社会生活の他の様相の形の特性とを連関させる試みは事実上なかった。これは、大変遺憾であり、というのも、世界の色々な場所で、社会構造と、村落、村、宿営といった空間構造との明らかな関係性があるからである。(1963, 290-291)

彼が続いて述べているように、世界の様々な場所での社会空間と社会構造との明らかな関係性の欠如や、他でその関係性が示す複雑さは、どんな種類であれ、その構造的なモデルを考案することを大変困難にしている。しかしながら、彼自身による『悲しき熱帯』で記述されている南米のボロロの村の分析は、社会空間の構造分析がもつ可能性を示す簡潔で説得力のある例であり、形態学と空間構造の調査の発展を刺激した。

 少し異なった、明らかにより詩的な、新しい言語学の意味での対象への「構造」の関係性の説明が、ロラン・バルトによって進められた。

構造主義的な活動すべての目的とは……この対象が機能する規則(つまりその「機能」)によって示すようなやり方で「対象」を再構築することである。よって構造は、実際には対象の_似姿_であって、しかも導かれ、_興味を持たれた_似姿である。というのは、模倣された対象は、目に見えないままの、もしくは、そちらのほうがよければ、自然の対象のなかでの理解できないままの何かを出現させるからである。構造主義の人は真実を捉え,解体し,再構成する.

バルトが言っている、構造主義的な活動は、「はじめの世界に似た世界における真の構築物であり、それは世界を模写するためではなく、理解可能にするためである」【1963、214-15】。バルト自身のこの例は、「エッフェル塔」(一九六四年)という論文のなかで示されており、そこでは、ユーゴーとミシュレそれぞれに示されている、パリとフランスの文字通りの鳥瞰図は次のようになる。

私たちはそれによって感覚を超越し、_それらの構造のうちに_物をみることができる。……パリやフランスは、ユーゴーやミシュレの筆のもとでは、理解できる対象となるが、──これは新しいことなのだが──どんな物質性も失われないのだ。つまりある新しいカテゴリー、具体的な抽象のカテゴリーが出現する。さらにこれは私たちが今日_構造_という言葉、つまりは知性の形の集積体に与えることのできる意味である。(1964, 242-43)

バルトが著述家や他の芸術家たちができると提案した意味で、建築家自身で「構造」をつくる可能性は、構造主義や記号学が広く研究されるようになった一九五〇年代後半から興味をそそられひきつけられた一つである。この言語学のメタファーへの関心は、五章において、十分に議論がなされている。この受け入れられた建築と言語学との類似性がどのように発展したかという事例は、作品が雑誌『フォーラム』で発表されたオランダの建築家グループ、とりわけヘルマン・ヘルツベルハーによって明らかになった。ヘルツベルハーの見解によると、建築家によって生み出された形は、冷たくて生気がなく、解放するというよりは抑圧的である。彼の目的は、建物の占有者たちによって彼らのやり方で解釈され、完結されるであろう形を展開することにある。彼が意味するところを記述するなら、利用可能な建築の形と個人の解釈能力との関係は、あたかも言語とスピーチとの関係として理解されるだろうと彼は示唆した。そしてこの枠組みのなかで「私たちは基礎をなす『客観的な』形の構造があると思いこんでいる──私たちはそれをアーキ・フォームと呼ぶ──その構造の派生物を所与の状況で私たちは見ているのだと思い込んでいる」(144)。彼の認識では、建築家は、この社会的に確立された「アーキ・フォーム」による既存の構造のなかで働くことに専心しており、決して何か新しく創造できるわけではない。しかしそれでもなお、新しく予想もしなかったものを意味するように建物の使用者が再構成できる対象を建築家は実現するだろう。これらオランダの建築家のあいだでは、言語学的な意味での「構造」の一つとしてこの社会認識と建築との関係を示すことは最もいい加減な類比以上のものではなかった。その一方、この「構造」の衝動、すなわち世界を理解可能にするために体系を発見し、建築的な形で再構築したいという願望は、一九六〇年代後半と一九七〇年代において、建築の主な関心事であったことは強調されるべきである。

 構造主義自らが認めている矛盾や世界を抽象にする傾向があるという理由から、構造主義への反対に転じることもまた、一九六〇年代後半と一九七〇年代の主要な特徴であった。特にアンリ・ルフェーヴルやジャック・デリダの著作において明らかであった。ルフェーヴルが生命を抽象的な概念に転じることに疑問を持った一方で、デリダは、構造主義が根拠としている「理解可能性」という概念を議論した(特に、デリダの論文「人文科学についての言説における構造、記号、遊戯」を参照のこと)。両者の議論は建築において、ある関心を呼んだのであり、建築では一九六〇年代を通じ、言語学のモデルや構造主義の思考がとても魅力的であったのだ。

 バーナード・チュミの一九七〇年代の作品と著述は、「概念の世界へと建築を非物質化する」つまり「言説と日々の経験の領域を分ける」(1976, 68, 69)という構造主義者の傾向に反対することによって動機づけられている。初期の頃から、チュミは「構造」を特別な軽蔑の対象にしていた。例えば「_言語_もしくは_構造_とは、快という文脈に十分に適合しない、建築の読み方に特有の言葉である」(1977, 95)。彼の色々な戦略のなかで、「構造」について問いかけることは、ラ・ヴィレット公園の計画のように、主要なテーマであった。

建築の体系は、それが示す一貫性のために常に注目されることを私たちは知っている。古典時代から近代運動に至るまで……一貫していない構造という考え方は、単に思慮を欠いているのだ。建築の他ならぬ機能とは、すでに理解されているように、非構造化された構造という考えを排除している。しかし、ラ・ヴィレット公園を支配している、重ね合わせ、交換、代替というプロセスによって導かれることとは、構造という概念を根本的に問いかけることにほかならない。(1986, 66)

しかしながら、ラ・ヴィレット公園において、どのように「構造を問題にした」かは明らかとは言い難い。三つ重ね合わされたシステム(グリッド、動きのパターン、表面)を持っているという事実は、「構造」の必要性に疑問を投げかけるというよりもむしろ追認しているのである。しかしこれ以上に、この計画や都市の他の部分が都市の占有者に理解されるためには、知覚の、心的「構造」がいかに必要か、また建築家の権限内にともかくも「構造」があるか否かという問題をこの計画は無視している。チュミによると、デリダはチュミが「脱構築」に興味を示したことに驚いて、彼に「しかし、どうやって建築家は脱構築に興味を持ち得るのですか。結局、脱構築はアンチ・形、アンチ・ヒエラルキー、アンチ・構造で、建築が表象するものの対極なのですよ」と尋ねた(1991, 250)。デリダの最初の驚きは残ったままである。建築の「実践」は「構造」を削除して生き残るだろうか。その結果は何か。その答えは「構造」それ自体と同様に曖昧であり、その質問が生物学もしくは言語学の、どのメタファーに向けられているかに全くもって依拠している。それが生物学であれば、建物の崩壊、形のないこと、カオスに導かれるし、それが言語学であれば、その結果は無知と無理解、結局は主題の絶滅になるであろう。どちらの予想も認めがたいので、「構造」は、その曖昧さにおいて、建築の概念として他の言葉に取って代わられるようには思われない。

原注

(1) Picon, _French Architects and Engineers_, 1992 特にchapter 7を見よ。

(2) アルベルティの『建築十書』の様々な翻訳は、「構造」の意味が歴史によって変容することによる困難を示している。第三書第四章は、「_Reliquium est, ut structuram aggrediamur_」という文で始まる。バルトーリは一五六五年に、これを「_Restaci a dare principio alla muraglia_」と訳し、それを一七二六年にレオーニは「私たちは自分たちの壁を始めることにした」と英訳した。リクワート、タヴァーナー、リーチは、一九八九年に、元のラテン語を「今も我々は構造を扱い続けている」と訳した。これは十八世紀に容認され得るものであったが、支持体系を抽象化したという現代的な意味でアルベルティが「構造」の概念を持っていたという間違った考えに、現代の読者が導かれ、これを誤解する危険性を孕んでいるのである。もう一つ別の個所に、アルベルティは「_structurae genera sunt haec_」(Book 3, chapter 6)と書いており、それはイタリア語に「_Le maniere degli edifici sono queste_」と訳され、レオーニはこれを「様々な種類の構造はこれらである」と訳した。そしてリクワートらはより正確に原文のラテン語を訳して、「これらが様々な種類の建設である」とした──この節は壁を造る方法について言及しているので、この訳は疑いもなく、現代的な用語法において「_structura_」の意味した内容を表している。

(3) Steadman, _The Evolution of Designs_, 1979, chapter 4 はこの点を詳細に述べている。

(4) Foucault, _The Order of Things_, 160-61を参照のこと。この議論が依拠している議論として132-38、226-32も参照のこと。

【図版214-01】277ページ

アラップ・アソシエイツ、No.1(フィンズベリー大通り、ブロードゲート、シティ・オブ・ロンドン、一九八二〜八四)。「構造と建設の階層的な論理」。しかし「構造」は目に見えるのか。

【図版214-02】278ページ

聖域、サン・ル・デセロン(オワーズ)。ヴィオレ=ル=デュクの分析的なドローイングでは、見る者の視線の前に、石造建築の堅固なマッスは、不安定な点に分解し、結果的に「構造」を露わにする。

【図版214-03】279ページ上

J−G・スフロ、サン・ジュヌヴィエーヴ教会・パンテオン内部(パリ、一七五七〜)。スフロの円柱のか細さは、安定性についての関心を喚起し、動物の「構造」との比較を促した。

【図版214-04】279ページ下

カバの骨格、キュビエ『化石化した骨』一八二一年、一巻より。カバの重量は、一番小さな骨で支えられている。

【図版214-05】281ページ

ミース・ファン・デル・ローエ、建設中のレークショア・ドライヴ860-880(シカゴ、一九五〇)。「建設中の摩天楼だけがむき出しの建設の思考を表している……」。

【図版214-06】282ページ

コープ・ヒンメルブラウ、フンダー=ヴェルク3(St Veit/Glan、オーストリア、一九八八〜八九)。建築家の「構造」からの解放は、必ずしも建物の解放を意味するものではない。

【図版214-07】285ページ

B・チュミ、空虚な升目、ラ・ヴィレット公園のためのドローイング(パリ、、一九八五)。チュミのラ・ヴィレット公園の計画は、「秩序」と「構造」の両方の一般に受け入れられていた考え方に疑問を投げかけた。

(上)「点、表面に重ねられた_フォリー_のグリッド」。

(下)「線と点が結合する──ギャラリーと映画の遊歩道が_フォリー_で衝突する。」

「第12講 構造 Structure」への448件のフィードバック

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