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Mar 2021

2020年度後期 第11回(建築外)『マルクス・ガブリエルー欲望の時代を哲学する』

On
by Kai Yamaguchi

『マルクス・ガブリエルー欲望の時代を哲学する』

丸山 俊一 著

NHK出版

議題

①「人間性」について(p193〜)
・人間は「動物プラス技術」、「動物にならないようにしている動物」という記述がありますがこの定義に共感しますか?
・自分なりの人間の定義があれば教えてください(人間であることの意味、大切にしていることなど)

② SNSの利用について (p80、p185〜)
(・SNSは社会的現実を破壊する
→人間の道徳は、他人の身体的な存在についての経験によって左右される。その距離から離れれば、道徳はなくなる
・SNSなどによる結びつきが強いせいで統一性が失われる
・人々の距離、分断にもつながってしまう。ただ鏡を見ているだけで、他人のことはもう見ていないような)

SNSの利用について本書では否定的な立場がとられていますが、あなたはSNSをどのように使っていますか? SNSを使う理由、SNSに肯定的・否定的な理由などあれば教えてください。
またオンラインでコミュニケーションをとることが多くなりましたが、記述されているような現象は起こっていると思いますか?

④ 建築の捉え方についてp107〜

建築を実存主義・構造主義のどちらの視点から捉えていますか?
実存主義:「実存は本質に先立つ」(まず建築が存在する、そして建築に意味を与える)
構造主義:様々な要素から出来上がった構造が、建築に意味を与える
と置き換えたら…
一般者と建築家の間の葛藤。もしプレゼンが模型だけだったら?

差延についてp112
存在しない文の終わりは、存在しないが文に構造を与えるのだ。存在しないもの、つまり未来が、現在起きていることに構造を与えている
という記述がありますが、図面を引く際にも同じ感覚を持っていますか?
模型を作って初めて自分が作っていたものがわかる、もともとイメージを持っている、などなど

⑤ 抑圧についてp224〜
現代の東京が、素晴らしい達成であると同時に抑圧を抱えているとありますが、普段抑圧を感じるのはどのようなときですか?
都市環境はどのように抑圧を軽減できると思いますか?

2020年度後期 第10回(建築)『建築史の基礎概念(前半)』

On
by Kai Yamaguchi

『建築史の基礎概念』

パウル フランクル 著 香山 寿夫 

鹿島出版会

議題

① 宗教建築・第一段階より
主空間・主軸線に対してリズミカルな付属空間群の存在について、自身が設計の際にリズム生み出す操作をしたことがありますか?それはどんな操作ですか?

② 〃・第二形態p128より
空間形態の構成要素は独立したものではなく、全体が“分割された断片”であり全体空間の中で浮遊・吊るされていると書かれている。今まで見た建築物でこういったことを感じたことがあれば教えて下さい。

③ 〃・第三形態p154より
第三段階において、全体空間は微積分的である・高等数学の助けを借りて初めて達成されたものとありますが現代において数学方式を利用した建築物が今後増えていくと思いますか?(AIの活用等)

④ 世俗建築・第一/第三段階より
“螺旋階段は垂直方向への引力が強く各階との関係性が薄い”“シンメトリーの二つ腕を持った階段は建物全体を一つにまとめる要素”というように、自身が設計の際に階段を設けるときに意識することはありますか?

⑤ この本を読んで思ったこと・感想等