2021年度前期 第1回(建築)『現代建築理論序説(前半)』
ハリー・F・マルグレイブ+デイヴィッド・グッドマン 著
澤岡清秀 監訳
鹿島出版会
議題
1.「理論と実践」について
理論の金箔時代の一人にチュミが挙げられている。ラ・ヴィレット公園のプランニンググリッドを見ても理論(感覚的アプローチ)が彼の中で支配的なように感じる。みなさんは建築(の設計)を考える時、理論と実践にそれぞれどのくらいを割いているでしょうか。(pp.222~くらい)
2.「ゲーリーの芸術家的な視点」について
彼は「本当の秩序は〜である。建築とは根本的に「切断し薄切りにし、〜」」と建築の原則を取り上げている。後期の作品に見られるような芸術的なデザインの傾向の変化を明示している。先程挙げたチュミと対照的と言えるかもしれません。少し二人の立場を単純にして理論的or芸術的だとした場合の自身の賛成もしくは反対の意見。(pp.238~)
3.「建築と都市の視点」について
コールハースはデリリアス・ニューヨークを通して建築と都市を考える視点が変わってきたように思う。後に彼は一つの建物に大都市を入れるビッグネスを提唱している。
建築と都市を考える、見る視点に違いはありますか。(pp.286~くらい)
4.「ダイアグラム」について
プラグマティズムの中で「OMAやMVRDVもダイアグラムを受け入れ、実際しばしばそれを文字通り建物へ置き換えている。UNスタジオは新しさや魅力的な形態を発生させるものとして、ダイアグラムを集中的に探究する。」とある。自身にとっての「ダイアグラム」への考えについて。(pp.304~くらい)
5.「素材感」について
ミニマリズムの中で「素材感と効果」を標榜する建築家としてヘルツォーク&デ・ムロンが挙げられている。彼らは「私たちの建物の強さは、訪れる人の内臓を直接刺激することである。私たちにとって、それだけが建築で大切なことだ。」と述べている。彼らの作品もしくは他の建築で五感を刺激する作品の体験(または見聞)について。(pp.316~)
第2回 2.5時間設計 11/5
【3つのボリューム(100m³、40m³×2)を用いて機能をつくる】
―お題―
1. 200m²の敷地に、100m³一つと40m³二つのボリュームを置いて機能をつくれ
2. 敷地形状は自由、周辺環境は自ら設定
3. ボリュームのプロポーションは自由だが曲面は禁止。直方体か立方体
4. ボリュームは貫通したり交わってもよい、その場合複数のボリュームが交わる部分の境界面は無くしてもよい
5. ボリュームを行き来するための階段やスロープなどは適宜挿入してもよい
第5回 一時間設計 10/29
【NOVELETTE 小川晋一 with CRTZ】
―お題―
1. 3Fを増築せよ(面積は建築面積の1/3程度)
2. 新たに設ける機能は自由(明記すること)
3. 2Fのスラブは固定、壁は自由に動かしてよい
4. 3Fまでのアクセスは自由
第3回 一時間設計 10/15
【反住器 毛綱毅曠 1972】
―お題ー
1. 敷地は自由に設定(気候を明記する)
2. 大外の外壁は残し(形は維持)、設定敷地に適した内側の入れ子を新しく設計せよ
第2回 一時間設計 10/8
【愛鷹裾野の住宅 篠原一男 1977】
―お題ー
外壁を残して、木造の内壁をすべて取り払い、そこに自分なりの「空間分節」を行う。
第1回 2.5時間設計 10/1
【展示室500㎡の美術館】
ーお題ー
1. 敷地は根津美術館のあるところ
2. 何を展示する美術館か明記する
3. 展示コンセプトを明確にする
第1回 一時間設計 9/24
【塔の家 東孝光 1966】
ーお題ー
1. B1.2.3Fの構造体は手を付けず、3.4.5Fのヴォイドを利用して一部屋増築せよ
2. 増築部は鉄骨または木造
3. 用途は自由だが、住宅以外の用途の際は明確なコンセプトを明記せよ