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Jul 2023

第11回(建築以外) 『西洋美術史入門』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:池上英洋

ちくまプリマー新書

西洋美術史入門

議題

1:まずはじめに皆さんはどれくらい美術、特に絵画を鑑賞しますか。

また好きな作品はありますか。

2:p24「美術作品の場合、味わうべき対象が大きくふたつある」とあり、それらは物

理的側面、精神的側面のことです。建築の鑑賞時、前者が強く表れることが多いのか

なと個人的に思いますが、後者を味わった経験はありますか。

(また前者でも普段と異なる経験をしたことがありますか)

3:カトリック協会が、美術に、” 感情移入のしやすさ” を求めていた

とありますが、もしクライアントにこれを求められたらどのようにデザインします

か。

4:p48「主題の選択と流行には、かならずなにかしらの理由がある」

現在のソーシャルディスタンスと自然換気がまさにコロナという明確な理由によっ

て選択、流行した ものだと思います。建築で他の例はなにかありますか。流行だけ

でも思いついたらみなさんで一緒にその理由を考えてみましょう

(2 年生が設計し始めるととりあえずガラスで囲いたがる。かっこいいかららしい。

どの事例をみてかっこいいと思ったのか、)

5:p122 ジョルナータ(一日分の作業量)  とありますが、設計をするとき、ジョルナー

タの順番を決めるとしたらどのような順番にしますか。(完成したら手直しできないと

する。)

例:住宅の場合:リビング→寝室→玄関→キッチン・・・

第11回(建築) 『代謝建築論―か・かた・かたち』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:菊竹清訓

彰国社

230721_かかたかたちレジュメ

議題

  1. 目に見える秩序として素材について語られている。
    設計における素材の立ち位置はどこにあるか。
    初めから決定されているのか、作りたいものに従属して現れてくるのかなど
  2. 目に見えない秩序として環境をつくる設備について語られている。ここでは建築の環境を操作するものとして設備に重点を置かれているが、現代ではsuepなど環境について取り組み、武田清明さんなども内部の環境について扱っています。一方で石上純也や生物建築などの異なる環境の扱い方もあると思いますが、あなたは環境についてどのように考えていますか?
  3. どのような建築を美しいと思いますか?
    丹下健三「美しきもののみ機能的」
    菊竹清訓「機能のないものが美しい」
    表現できなければ美しいと思ったものでも
  4. 設計するにあたり、何から考えて、何を目標にしますか?
    必ずしも、か、かた、かたちに乗っ取っていなくて構いません。もし、か、かた、かたちが発生する場合、設計における「かた」の立ち位置はどこにありますか?
  5. 菊竹清訓はメタボリズムという思想を持ち設計を行なっているとはなしているが、自身のつける建築、手法を振り返り、自身はどのような思想をもとのに建築をつくるのか。すぐに思いつくものでも無いと思うので、似ている思想を持つ者を挙げて話していただければと思います。

第10回(建築以外) 『AとZ』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:森永邦彦

早稲田新書

AとZ

議題

1.「カンダケイスケは⾃⼰表現の⼿段として服を作っている。」と書かれています。皆さん

が建築を作る理由はなんですか。

2.「東京タワーは闘うことだった。」と書かれています。彼らにとって闘うことは表現⾏為

としてどんな意味があると思いますか。

また、建築設計で「闘う」ことをしたらどんな状況になると考えられますか。

3.フォトセラミック素材を服に利⽤し、拍⼿喝采が起こった理由に私たちが普段使いする

服に対する根源的問いや進展は含まれるのでしょうか。

「1.2」で考えたことを参考に建築で置き換えながら考えましょう。

4.「(P57)テーマが⼤きすぎるため服にテーマを落とし込む⽅法を想像するのがとても難

しかった。」と書かれています。みなさんは今まで設計した作品で⼤きすぎるテーマを

建築に与えたことはありますか、その場合どのように設計に落とし込みましたか。

5.1~4を踏まえ、今後あなたが設計をしていく上で⼤事にしていきたいポイントを教えて

ください。

第10回(建築) 『B面がA面に変わる時』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:長坂常

鹿島出版会

B面がA面にかわるとき レジュメ

議題

  1. ここにのっている長坂さんの建築はどういうところが魅力的(他の建築家にはないもの)だと思ったか。
  2. 6人の寄稿がありますが、前半の3人の寄稿は主に《奥沢の家》についてだったと思います。特に共感したところ、分からなかったところを共有したいです。
  3. 続けて、後半3人の寄稿は主に《Sayama Flat》についてだったと思います。特に共感したところ、分からなかったところを共有したいです。
  4. b面、a面って結局何だったのか、各々の理解を聞かせてください。(浅子さんがp.160で表と裏、とも表現しているが…)最初に長坂さんが「この本で取り上げるプロジェクトは~b面である」「b面を体系化して、その価値を皆に理解させられた時~」と言っていたので、みんなの意見を聞きたいです。

第9回(建築以外) 『職業としての小説家』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:村上春樹

新潮文庫

職業としての小説家_レジュメ

 

議題

1.  小説家になった頃。で村上春樹は小説には資格がないと言っております。そして、「僕にも小説が書けるかもしれない」と小説を書き始めたと書かれています。建築の設計には資格がありますが、学生設計に資格は必要ありません。なぜ建築学科に入り、設計の道を選んだのでしょう? 

2. さて、何を書けばいいのか。筆者は「ガラクタ」の在庫を常備しておく必要があると言っています。(p132)皆さんはどんなガラクタを集めていますか?または集めてみたいですか?(現代の建築家の作品のアイデアだけではないのではないかと思います。) 

3. 時間を味方につける 筆者は作品を作る上で「仕込み」「養生」「トンカチ」の時間がとても大切だとしています。(p170)時間を上手に使う設計とはどのような状態でしょうか、理想的な設計をする上での理想的な時間の使い方について考えましょう。(時間はあればあるほど良いのでしょうか?) 

4.どこまでも個人的でフィジカルな営み。筆者は来る日も来る日も、判を押したみたいに同じことを繰り返す。と言っている。(p183)建築家も同じことを繰り返すように身体と精神と頭脳を強くしていくことが必要だと思うか。楽しさを求めて行動し続けることが必要だと思うか。 

5.自分なりに建築家という職に就くとして、どのような建築設計を行うことが理想的なのだろうか。 

第9回(建築) 『ヨコとタテの建築論』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:青井哲人

慶應義塾大学出版会

ヨコとタテの建築論 レジュメのコピー

議題

 1. p.168近現代ではティシュー型都市からオルガン型都市へ移り変わり、建築家は多種多様なオルガンに「ふさわしい」カタチを与えるオルガン型都市の造形者である、逆に現代の可能性はオルガンからティシューへ、ということになると筆者は考えていますが皆さんはどう思いますか。 

▼参考 p.100 

(a)ティシュー(tissue)…細胞の集合、形態的に同質な組成 

(b)オルガン(organ)…ティシューの集合、高次の働きをする器官 

(c)コルプス(corps)…オルガンの集合、さらに高次の統一体、生物個体の身体 

2. 本書を通して語られている「F-S」について 

S→F S(内容)にふさわしいF(形態)を求める 

F→S F(形態)によってこそS(内容)が喚起される 

設計を行っている際、S→FとF→Sを行ったり来たりした経験はありますか。また、丹下健三がF→Sと宣言したように、どちらかの指向性が強いと感じたりしましたか。 

3.  リノベーションにおける「F – S」について 

リノベーションにおいては双方の行ったり来たりが新築より特殊なように感じます。どう思いますか(自分の頭の中がこんがらがったので雑ですみません)。 

第8回(建築以外) 『世界の哲学者が考えていること』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:岡本裕一郎

朝日文庫

いま世界の哲学者が考えていること_レジュメ

議題

1. ロボットにより人の仕事はどのように奪われていくのか

 アメリカでは人の仕事の 47% が奪われると述べられている (p114)。日本の場合はどうなのだろう。

2. 自律した AI が登場した場合我々はどういった選択をとるべきか

 「技術的特異点」を迎えたとき 19 世紀に起きた機械打ち壊し運動のように「機械化による雇用喪失」に対し  簡単に否定することはできないかもしれない (p117)。この時我々はどのように AI と向き合うべきか。

3. バイオテクノロジーによるクローン人間についてどう思うか  遺伝子操作による改変を何世代も繰り返すとまったく異なる生物(ポストヒューマン)が誕生する (p129) と述  べられている。「子どもへの早期教育が早まっただけ」という考えがある一方、「人間の尊厳」から規制を提唱す  る者もいる。

4. 宗教と建築は今後どのような関係を築いていくのか

 21 世紀では宗教回帰(脱世俗化)が活発になっている。古代から宗教と建築は密接に関わってきたが世俗化によ  りその関係は一時的に弱まったと考えられる。科学と宗教の関係が改められた今、建築はどのように関わってい  くのだろう。

5. 不老不死についてどう考えるか

第8回(建築) 『公共性』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:齋藤純一

岩波書店

公共性レジュメ

議題

1,“「私的」という語が、「奪われている」(deprived)というそのもともとの意味合いにおいて重要になるのは、 公共的領域の多元的な意義についてある。完全に私的な生活を生きるということは、何よりもまず、真に人間的 な生を生きるうえで本質的な事柄が奪われていることを意味する。つまり、他者によって見られ、聞かれるとい う経験…からうまれるリアリティを奪われていることを意味する。私的な生から奪われているのは、他者の存在 である。他者の視点からすれば、私的な生を生きる人は現われず、それゆえあたかも存在しないかのようである。” この一節から分かるように、外国人にとって他人に見られることは極めて重要である。そのため、西洋では、他 人や遠いところが見られる広場のような公共空間が生まれた。槇文彦氏は、公共空間に対しては、人の交流を保 証すると同時に、人が一人でいるニーズを満たすことを強調した。 この二つの意見に対して、どう考えますか?設計をする時に応用したことがありますか?

2、“アーレントは、公共的空間を「人々が自らが誰(who)であるかをリアルでしかも交換不可能な仕方で示す ことのできる唯一の場所」として定義する。あるいは次のようにのべる。「人々は行為し語ることのうちで、自ら が誰であるかを示し、他に比類のないその人のアイデンティティを能動的に顕わにし、人間の世界に現われる」。” P41 この一節と、この一節を取り巻く内容は、公共空間の中の人はそれぞれの唯一のアイデンティティを持っている ということを指摘したと思います。でも実際に建築家は公共空間を設計する際に、想定される抽象的な他者に基 づいて設計を行っているのですが(そこでの個人のアイデンティティが曖昧になる)、このように設計された空間 を公共空間と呼ぶことができると思いますか? 賛成や否定にも関わらず、自分の理想的な公共空間に一番近い事 例はありますか?

3、「世界疎外(world alienation)(P48)」は空間/場所/建築にどのような影響がありますか?

4、建築家のアイデンティティは何ですか?このアイデンティティが重要ですか?設計をする時にそのアイデン ティティを表しますか?

第7回(建築以外) 『GREEN Neighborhood』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:吹田良平

トゥーヴァージンズ

0616GREEN Neighborhood

 

議題

1.「マーケティングからクリエイティビティへの変遷、働き方の変化(リモートワークによる場所性の変化)」

→理想の働き方が実現できるとして、移動したいと思える街はあるか。

移動によって働き方は変化するか、その理由など…

2. 自身にとっての等身大の生活・等身大でない生活とは?

→等身大であると感じる活動範囲はどの程度か。

都市の中で自分が、あるいは何かが等身大でないと感じる瞬間はあるか。

3. 「地上を歩いている時、そこを安全と感じ、楽しさを見出し、再び訪れたいと思うか、建物そのものよりも地上

から30フィート(約9m)の間の世界で決まる。」(p.39)

→設計においてこの30フィートをどのように捉え、空間デザインの際どのような注意をしているか。

4. 日本にクリエイティビティのコアと感じる場所・都市はあるか。

人が集まってくる場所、活動が生まれる場所、模倣したくなる場所…

→それは今後どのように変化すると考えられるか。

5. 「一人一人が自立し、街の住人としての意識を持つことが重要である。」

→何に対して街の一員であると感じ、愛着を覚えるか 人、もの、価値観、空気…

6. 本全体について共感した部分、興味を持った事例、発見など

第6回(建築) 『庭と風景のあいだ』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:宮城俊作

SD選書

庭と風景のあいだ レジュメ

 

議題

  1. あなたが考える現状の建築とランドスケープの相互関係のイメージを紙に簡単に描いてみてください。そしてその中にあなたが普段設計のときなどに考えることの多い領域も描き込んでみてください。

  2. p.76~の章で、ランドスケープと建築ではディテールデザインへの向き合い方が変わるのではないかとしたうえでランドスケープ的ディテールデザインのコンセプトを5つ挙げています
    この中であなたが建築を考えるときにも向き合いたいコンセプトありますかまた、ランドスケープ固有のものだと思うコンセプトはありますか

  3. p.288~の章では、ランドスケープデザインが、環境的・社会的にパッシブな指向性を持つことの意義が述べられています
    このアクティブ/パッシブの議論は、建築における自律性/他律性の議論に通じるところがあると考えますが、これについてあなたはどう思いますか
    また、ランドスケープデザインがアクティブな指向性(や自律性)を持つことはどう思いますか。

  4. p.72~の章ではランドスケープと建築が相互補完関係から相互包摂の関係へ展開していくのではないかという希望的観測が述べられていますもしそうなる可能性があるならばランドスケープアーキテクトと建築士という職能の関係は将来どのようになる(べき)と考えますか