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Dec 2023

第5回(建築以外)『一般意志2.0』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:東 浩紀

講談社

一般意志2.0

1.ルソーのいう均されたみんなの望みを実現するためにAmazonのような、個人の無意識のニーズにまで細かく応えるものを取り合いに出し、現代における可能性を話している。YouTubeやその他snsのおすすめなどもそれにあたるだろう。 

そのような仕組みを政治に反映することは、いま身で行き届かなかった細かな福祉も可能にするのではないかと考えている。 

そのような仕組みを政治に反映していくことは可能なのだろうか? 

 

2.無意識民主主義を実現するためには? 

巨大スクリーンを議会において、リアルタイムであらゆる人の意見が集約される仕組み、議員はそれを無視できない。 

それをすることで、そこに書き込むかどうかは、選挙に行くかどうかの話と同じように聞こえる。ほんとに書き込むかどうかもそうだし、それが行われた時に無意識民主主義が実現されていくのだろうか。 

 

3.自分の考えや欲望を表に出す機会はどこにある? 

ネットとかない時な、銭湯とか集まれる場所でしか発散できなかったけど、今はソーシャルメディアとかでいくらでも発散できたりする。 

みんなはどこで自分の意見を最もいうことができているか。ありのままの自分。 

 

4.SNSを現在どのように活用しているか。 

自分の生活、考え、作るものなどとどのように関係しているか。 

 

5.建築でも同様な手法が実現可能ではないだろうか。 

特に、公共施設などを設計するときは、多くの人の意見を同時に処理していかなくてならない。この時に、リアルタイムで多くの人の意見を反映させながら、建築が作られていくというのは、ある種理想のように感じる。 

建築に、一般意志を介入させようとした時にどのような手法が考えられるか。 

 

6.無意識的意見を回収し、設計に組み込めるような仕組みが誕生した時、建築家の必要性は? 

どこに生きる活路がある? 

第5回(建築)『新・建築入門』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:隈研吾

ちくま新書

新建築入門レジュメ

・この本では1994 年時点までの世界と、その時までの隈さんの姿勢が⾒れ、建築はハードだけではなく、その時代時代の思想だったり、哲学だったり、宗教観を反映したソフトでもあるとわかった。

では、現代の建築物はどういった思想なり、哲学や宗教観を反映しているのだろうか。現代っぽい建築とは何があるか。

それは何をあらわしていて、そもそも今はどういう時代なのか。

( 多様化、多層化、メタバースetc?)

・「主体」、「⾃⼰」、「普遍」やミケランジェロに対する「逸脱を指向する奔放な想像⼒」というワードや、普遍性獲得のための客観性としての幾何学の挿⼊などがしょうかいされていたが、わたしたちが話しやすいレベルまで下げると、「設計課題をやる際の、⾃分の回答の理論の部分と恣意の部分のバランス」みたいな話しにつながるのではないか。(プレゼンはある意味普遍性を伝えるというか)この理論と恣意性のバランスはよく悩む部分な気がするが、これに関してはどう考えているか。

参考:p.154,.184

・p.222「90 年代のスター建築家達が、ポスト構造主義の哲学者のフレーズを借りて唱えていた脱構築の建築家は、頭の中だけで考えたフィクションあるいはファッションにしか⾒えなかった。彼らは〜」で⽰されているような違和感抱えていたが、本書出版後は隈さん⾃⾝、地⽅にあししげく通うなど、⼤きな転換があったとあとがきにある。

p.224「⻄欧的な⼈間中⼼主義を脱却して、新しい、⾮⻄欧的な⼈間と物のネットワークを具現化しようとする試みだった」

⽊ルーバーで壁や屋根、内装や外装という分節や序列を超えて建築の全体を覆うのは隈さん流の脱構築の模索なのか。

隈さんの表層に⾃律した建築ボキャブラリやパタンを配置する⽅法論?はどう評価されるべきと思うか。

-1994: M2, 雲の上ホテル

1994-: 那珂川町⾺頭広重美術館, 東雲キャナルコートCODAN3 街区, サントリー美術館, 根津美術館以降

・p.10「ではいかなるムーブメントが、なにゆえに建築を否定しようとするのか。建築という制度のどの部分、どの特質

が否定されようとしているのか。」とあるが、実際にこのようなことを感じる場⾯はあるか。否定されるとまでは⾏かずとも、やりにくさや、⽴場の弱さを感じる場⾯はあるか。それはどんな場⾯で何が問題なのか。

( 国⽴競技場、万博etc)

・p.11「その概念を解き明かすことによってしか、建築をこの混乱から救出する道はないであろう。」とあるが、本書を通して結論が出された印象は(私は)ない。普遍性の獲得は⻑区にわたってできていないわけだし、なかなか難しそう。では、それ以外に結果として何がどうすれば、建築に携わる⼈はやりやすくなるのか。

・p.14「建築の定義ほどあいまいで、わかりにくいものも少ない」とあるが、⾃分⾃⾝の中での定義は?

「建築好き」とか「建築やっている」という⾔い⽅を聞くことがあるが、それは何を指すか。

 

第4回(建築) 『小さな家の思想』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:長尾重武

文藝春秋

小さな家の思想 レジュメ

 1. 本書で取り上げられた「小さな家」の事例であなたが興味を抱いたもの、あるいは本書に載っている以外でもあなたにとって印象深い「小さな家」の事例はありますか? 

2. 鴨長明が方丈庵を結んだ理由には度重なる災害や不運によって形成された彼の「無常観」があったという。現代においても自然災害や社会状況の影響により生活が脅かされることはあるものの、中世に比べればそういった危機に遭う頻度は低下しているといえる。また無常観は仏教と強く結び付いた観念であるが、現代は中世と比べれば仏教の影響力は小さくなっている。 

2.1. 率直に、あなたはこれまでに無常観のようなものを抱いたことはありますか? 

2.2. 現代においても、また洋の東西を問わず「小さな家」「最小限住宅」といった住宅の形は関心を集めていますが、地域や時代によらず人が小さな家に惹かれる理由は何でしょうか? また現代に特有の理由はあるでしょうか? 

3. しばらく時間をとって、あなた自身あるいはあなたの身内が暮らす「小さな家」の在り方を考えてみましょう。スケッチや図面で表現しても構いません。 

※特に以下のような視点で 

・何を持ち込むか、それらをどう配置するか 

・どのように作るか 

・どんな場所に建てるか 

・何をして過ごすか 

・誰を招くか 

・設備、インフラはどうするか 

・恒久的な建物か仮設の建物か、あるいはそれ以外か 

.4.  3.で考えた小さな家について意見交換をしましょう。話しながら書き足しても構いません。 

第3回(建築以外) 『共有地を作る わたしの「実践私有批判」』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:平川克美

ミシマ社

共有地をつくる_レジュメ

1.共同体のジレンマについて 

本文4章のなかで地縁共同体に対する反発と愛着について著者自身の経験を含めて述べられていますが、著者との年齢の差や地域の差がありそれぞれ考え方の差があると思います。あれば経験談含めて自身の地縁共同体に対する考え、(今後はどうなっていくか、属したいか否かなど)を述べてください。 

 2.共有地をつくることの理由について 

本文では私有や消費資本主義の問題点を指摘し新しい考え方としての共有地をつくることを提案しているが、自らが共有地をつくることの理由についてはあまり言及していないように思います。共有地をつくってヒューマンスケールで生きていくメリットあるいは問題点を述べてください。 

 3.共有地をつくることの実例、提案について 

本文7章では全体の統括として共有地をつくることが著者の実際につくった隣町珈琲と著者本人の生活を例に述べられていますが、他に実現されている例や実現できそうな提案があれば教えてください。(建築、それ以外に関わらず) 

 4.共有地の実践について 

著者は地縁共同体から逃げてきてビジネスの世界に入ったあと、共有地をつくり出し生活するという段階を踏んでいる。 

共有地をつくることのメリットや問題点、実例を踏まえたうえで今後共有地をつくりたいか述べてください 

第3回(建築) 『増補版 天下無双の建築学入門』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:藤森照信

ちくま文庫

1020 天下無双の建築学入門

 

  1. この本を読んで、初めて知った知識や印象に残っている話はありますか?
  2. この本は、「建築学入門」というタイトルですが、藤森さんの視点から見た建築史「マイケンチク学」でもあったと思います。藤森さんの建築や考え方はどういうところが魅力的(他の建築家にはないもの)だと思いますか?
  3. 皆さんの記憶の中で「懐かしい」と感じた建築や街並みはありますか?
    「P.257〜人は何故建物を求めるのか」では、建築は人の安定性、連続性に深く関係しており、人が「懐かしい建築」を確認したときにそこにその人の存在意義も確認していると述べられていて、「建築は懐かしさの最大の器」とも述べられています。
    実家や生まれ育った場所ではなくとも、建築に「懐かしさ」を感じることがあると思います。そのような建築のどの要素が「懐かしさ」を感じさせるのか、また、「懐かしい建築」をつくるために必要だと思うことを述べてください。
  4. p.285「ニラハウスは使われた結果から言うと、竪穴式住居に対外空間が付加した姿になった」,P286「そして、最も好ましい付き合いは〜」最後の文章にあるように、「日本の住宅が対外空間を必要とする方向に再び向かっていくのか」についてどう思いますか?

第2回(建築以外) 『資本主義リアリズム』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:マーク・フィッシャー

堀之内出版

資本主義リアリズム_レジュメ
  1. 「再帰的無能感」を感じる場面はあるか 
  2. その“諦め”に抗う必要はあると思うか、それとも戦うのをやめて精神を守ったほうがいいか 
  3. 「再帰的無能感」に陥らないようにするために何が必要か
  4. 建設業にまつわる万博や五輪の問題について思うこと、様々な問題が明らかにされながら、その全容が不透明かつ巨大なために、どこから指摘、批判すればよいか当事者含め誰もわからない状況に陥っている。そのような問題に対して無能感に陥らずに向き合うためにはどのような心構えをする必要があるか。 

第2回(建築) 『日本の伝統木造建築』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:光井 渉

市ヶ谷出版社

日本の伝統木造建築

1 本書は教科書のような内容でしたが、初めて知った知識はありますか? 

Ex.姫路城には1Fから6Fまで連なる通柱がある。(P.87) 

 2 好きな伝統木造建築とその理由 

Ex. 臥龍山荘、数寄屋造りで構成される3つの建築群 

 3 長く持つ建築を作るためにはどうすればいいか、建築以外の視点からでも可 

SDGsが謳われる昨今においても変わらずスクラップアンドビルドで建築を作っている日本ですが、現在の建築に使われる素材は多種多様でその耐久性も十分に備わっていますしかし木材をメインとした日本の伝統建築のほうが(特に本書で紹介された建築は)半永久的といってもいいほど建ち続けています。 

そこで双方における差は何でしょうか、経済的観点や管理、構法などの視点から今後長持ちする建築を作るために必要だと思うことを述べてください。 

 4 現代においても「間」は重要視されていると思いますか 

「日本建築の空間」という本では庇を「付加」、間仕切りを「隔て」と呼び、この付加と分割が日本建築の内部空間を発展させてきたと書かれています。そして、この付加と分割によって生まれる空間を私たちはなんとなく「間」と捉えたりするわけですが、現代の建築においては構法や宗教的な考えからは離れて自由に建築を作ることが出来るため、「間」を作るとき多くの場合は作為的になると考えます。そこで「間」は現代においても重要な空間であると思いますか? 

5 日本人ってなんで掘立柱にこだわっていたと思いますか 

第1回(建築) 『教養としての建築入門』

On
by Shunsuke Yamamoto

著:坂牛卓

中公新書

教養としての建築入門_レジュメ

 

1.これは知らなかった、面白いな、と思った箇所はありますか。 

 2.建築学科で何勉強しているの?と言われたらどう答えますか。 

 この本では見るを導入として建築を話しています。みなさんは建築を専門的に学んだことのない友人等と建築の話になるとすれば、この本の中でどのトピックになると思いますか。 

 先日国際ワークショップで東京の都市問題を皆さん調べたと思います。第三部では社会論-建築の活かし方として社会と建築の関係が論じられていました。ワークショップを通じて社会、特に都市に対して思ったことはありますか。 

 5.「お金さえあればまあ賞味なんでもできるよね」に象徴させるように、実際の建築が建つかどうかは現実の制度や仕組みに左右されるところが大きいと思います。そこでフィジカルなものが持つ価値を伝えて、自分の思う良いプロジェクトを実現していくためにはどうすればいいでしょうか。