2020年度後期 第2回(建築)『点線面』
『点線面』
隈 研吾 著
岩波書店
議題
① 隈さんは「ヴォリューム」を否定し、それを分解した「点・線・面」を推していますが、 みなさんはどっち派ですか?
② 建築と音楽の親近性が述べられています。(p18~20)
建築も音楽も現在、作者の絶対性が薄れ、可変性が増したが. これからはどうなっていくと思いますか?
③ カンディンスキーと点の建築について(p.92 l.16)
「点の建築は石版画と同様に永遠に修正が可能」。日本の伝統木造建築の様に点と線で大部分が構成される様な建築でない限り、建築における「点の部分(本書の瓦や市松模様)」のみそうなのではないでしょうか。
④ 砂利と離散性について(p.101 l.8,p.104 l.7)
「線路に敷かれた砂利の様な建築」という考えに私は賛成します。そこで、点と点が距離を置いてゆるやかに自然と人間をつなぐ離散的状態を体現している建築はあるでしょうか。
⑤ コンピューターについて(p.146 l.10)
「〜無限回の計算、無限回の試行錯誤」で自然に迫ろうとする。
これは機械的で擬似的なようにも思う、P50の図50は自然の本質なのか。今後のこの様なパラメトリックなデザイン,スタディについての是非。