2020年度後期 第8回(建築外)『歴史学の思考法』
『歴史学の思考法』
東京大学教養学部歴史学部会 編集
岩波書店
議題
① 第1 章 歴史に法則性はあるのか
小氷期における飢饉を代表するように、農業分野以外でも環境が歴史に与えてきた影響は大きいと思います。現在、温暖化による環境リスクを抱える中で、COVID19 の世界的流行により、一定期間経済活動が停滞する中で、深刻であった環境汚染に改善がみられることが世界的に確認されており、環境に対する問題改善が実現可能なものとして意識が変化したのではないかと感じます。建築においては高層建築において木造を取り入れることで、環境に対して貢献できるのではないかという研究もされています。次世代に向けて建築的視点から環境改善にアプローチする方法として他に何が考えられると思いますか。
② 第4章 人々のまとまりをとらえなおす
第5章 現代社会の成り立ちを考える
交通網、通信の発達で世界は身近なものとなり、学びや生活の場所として、出生国以外での生活も選択肢として考えられるようになりました。その一方で地域の中にその国とは別の文化をもつ人種が集まることでの争いも多くなったと感じます。グローバル化する社会の中で、自国民の労働確保、自国の文化の保護など国家としてのあり方を考える要性も感じます。これまでのように世界的な結びつきを重視するのか、国家を再認識するのか、これからどのような時代に突入していくと思いますか。
③ 第1 章 歴史に法則性はあるのか
これまでの歴史を振り返ると、感染症の流行はその後の建築や都市計画に大きく影響を与えてきたように思います。現在はリモートワーク導入よる郊外への移住ということも注目されていますが、歴史的にも、感染症の流行時には感染者の多い都市部から郊外への移住というのもあったようですが、その後を見ると都市部への回帰というのも特徴のようです。これ以外にも、これまでの歴史から考えられる影響はどのようなことだと思いますか。