2021年度前期 第5回(建築外)『生物と無生物の間』
福岡伸一
講談社現代新書
議題
この本は、DNAの二重らせん構造の発見の歴史を主軸に、著者自分自身の科学的経験を組み合わせて、「生命とは何か」という問いを読者に投げかけて、答えようとしています。生命とは、自己複製が可能で、ダイナミックな平衡状態で負のエントロピーを維持する秩序あるシステムです。
1.建築の構成と生命体の構成には共通点があるか? 似ている点があれば教えてください。具体的には、どのような建築がそのような気持ちにさせるのでしょうか。(共通点:例えば、生命体のように、一つのユニットを複製して、建物全体を形成するとか。)
2.建築は「生きているもの」なのか? それとも、機能的に統合された機械体なのか?建築に生命感を与えるデザインとは?また、近年、「植物と共生する」コンセプトが出てくるが、どう思う?
3.都市全体から見ると、都市は有機的な代謝をしているものなのか?そうすると、昔の「メタボリズム」という理論は現在の都市にも活用できるか?
4.現代社会における様々な問題に対して、これからの建築の形は変わると思うか?また、現代都市はどのような方向へ進行するか?(例えば、コロナ禍のため、住宅はどのような変化が起こるか?少子高齢化により、空き家が増えていて、このような家をどのように使うのが良いのでしょうか?都市開発にとって、空き家どのように計画するのが良いでしょうか?)