第4回(建築) 『小さな家の思想』
著:長尾重武
文藝春秋
小さな家の思想 レジュメ1. 本書で取り上げられた「小さな家」の事例であなたが興味を抱いたもの、あるいは本書に載っている以外でもあなたにとって印象深い「小さな家」の事例はありますか?
2. 鴨長明が方丈庵を結んだ理由には度重なる災害や不運によって形成された彼の「無常観」があったという。現代においても自然災害や社会状況の影響により生活が脅かされることはあるものの、中世に比べればそういった危機に遭う頻度は低下しているといえる。また無常観は仏教と強く結び付いた観念であるが、現代は中世と比べれば仏教の影響力は小さくなっている。
2.1. 率直に、あなたはこれまでに無常観のようなものを抱いたことはありますか?
2.2. 現代においても、また洋の東西を問わず「小さな家」「最小限住宅」といった住宅の形は関心を集めていますが、地域や時代によらず人が小さな家に惹かれる理由は何でしょうか? また現代に特有の理由はあるでしょうか?
3. しばらく時間をとって、あなた自身あるいはあなたの身内が暮らす「小さな家」の在り方を考えてみましょう。スケッチや図面で表現しても構いません。
※特に以下のような視点で
・何を持ち込むか、それらをどう配置するか
・どのように作るか
・どんな場所に建てるか
・何をして過ごすか
・誰を招くか
・設備、インフラはどうするか
・恒久的な建物か仮設の建物か、あるいはそれ以外か
.4. 3.で考えた小さな家について意見交換をしましょう。話しながら書き足しても構いません。