第5回(建築以外)『一般意志2.0』
著:東 浩紀
講談社
一般意志2.01.ルソーのいう均されたみんなの望みを実現するためにAmazonのような、個人の無意識のニーズにまで細かく応えるものを取り合いに出し、現代における可能性を話している。YouTubeやその他snsのおすすめなどもそれにあたるだろう。
そのような仕組みを政治に反映することは、いま身で行き届かなかった細かな福祉も可能にするのではないかと考えている。
そのような仕組みを政治に反映していくことは可能なのだろうか?
2.無意識民主主義を実現するためには?
巨大スクリーンを議会において、リアルタイムであらゆる人の意見が集約される仕組み、議員はそれを無視できない。
それをすることで、そこに書き込むかどうかは、選挙に行くかどうかの話と同じように聞こえる。ほんとに書き込むかどうかもそうだし、それが行われた時に無意識民主主義が実現されていくのだろうか。
3.自分の考えや欲望を表に出す機会はどこにある?
ネットとかない時な、銭湯とか集まれる場所でしか発散できなかったけど、今はソーシャルメディアとかでいくらでも発散できたりする。
みんなはどこで自分の意見を最もいうことができているか。ありのままの自分。
4.SNSを現在どのように活用しているか。
自分の生活、考え、作るものなどとどのように関係しているか。
5.建築でも同様な手法が実現可能ではないだろうか。
特に、公共施設などを設計するときは、多くの人の意見を同時に処理していかなくてならない。この時に、リアルタイムで多くの人の意見を反映させながら、建築が作られていくというのは、ある種理想のように感じる。
建築に、一般意志を介入させようとした時にどのような手法が考えられるか。
6.無意識的意見を回収し、設計に組み込めるような仕組みが誕生した時、建築家の必要性は?
どこに生きる活路がある?