2020年度後期 第6回(建築)『戦後建築の終焉ー世紀末建築論ノート』
『戦後建築の終焉ー世紀末建築論ノート』
布野 修司 著
れんが書房新社
議題
① 1960年代、工業化やテクノロジーの発達に伴い、空間の均質化、風景の均質化に至った。そこから半世紀経った今はどのような風景と言えるか、そしてこれからどのようになっていくだろうか
② 近代日本における建築論では日本的なるものを巡って論を展開してきたが、筆者は、[日本]というフレームは失効したと述べている。その[日本]のフレームは失効したままでいいと思うか?
現代に日本的なるものがあるとすればそれは何?
③ 磯崎による[大文字の建築]、原による[様相]。自分の考え方として近いと感じることはあるか。(p259-)
④ 素朴ヒューマニズムについて、ヒューマニズムと機能主義と美は三位一体であるとしつつ、それが一度に実現することが不可能であればその成果としての作品が高い美的水準のものかは問題にならない
としている。今でもこの三つの指標は有効か。今の建築は何が指標となっているか。(p125)
⑤ この本が書かれたのは1995年で、その当時は地球のデザイン(p278)はこれから始まると言っている。地球スケールで(都市や地域のスケールでも可)設計を考えたことがあるか。またそういう例を知っているか。