2021年度前期 第3回(建築)『建築の多様性と対立』
R・ヴェンチューリ 著
伊藤公文 訳
鹿島出版会
議題
1.自分が設計したもので、あえて対立性や二重性などを取り入れたことがあるか。取り入れようとしたことがあるだろうか?
2.本書では、対立性や多様性を包含した建築でも、それらの諸要素がトータルに統合され美しい響きをもちうることを良しとした。しかし、矛盾する要素が激しく対立した、不協和音をもつ建築にもよさがあるのではないだろうか?建築に秩序って必要?
3.1966年にこの本が書かれた時の建築の構築方法(モダニズム批判)と現代の建築の構築方法との違いはあるだろうか?トップダウン、ボトムアップ
4.本書では建築家の職能についても語られてるが、現代の建築家の職能はどのように変化しただろうか?
2021年度前期 第1回(建築)『現代建築理論序説(前半)』
ハリー・F・マルグレイブ+デイヴィッド・グッドマン 著
澤岡清秀 監訳
鹿島出版会
議題
1.「理論と実践」について
理論の金箔時代の一人にチュミが挙げられている。ラ・ヴィレット公園のプランニンググリッドを見ても理論(感覚的アプローチ)が彼の中で支配的なように感じる。みなさんは建築(の設計)を考える時、理論と実践にそれぞれどのくらいを割いているでしょうか。(pp.222~くらい)
2.「ゲーリーの芸術家的な視点」について
彼は「本当の秩序は〜である。建築とは根本的に「切断し薄切りにし、〜」」と建築の原則を取り上げている。後期の作品に見られるような芸術的なデザインの傾向の変化を明示している。先程挙げたチュミと対照的と言えるかもしれません。少し二人の立場を単純にして理論的or芸術的だとした場合の自身の賛成もしくは反対の意見。(pp.238~)
3.「建築と都市の視点」について
コールハースはデリリアス・ニューヨークを通して建築と都市を考える視点が変わってきたように思う。後に彼は一つの建物に大都市を入れるビッグネスを提唱している。
建築と都市を考える、見る視点に違いはありますか。(pp.286~くらい)
4.「ダイアグラム」について
プラグマティズムの中で「OMAやMVRDVもダイアグラムを受け入れ、実際しばしばそれを文字通り建物へ置き換えている。UNスタジオは新しさや魅力的な形態を発生させるものとして、ダイアグラムを集中的に探究する。」とある。自身にとっての「ダイアグラム」への考えについて。(pp.304~くらい)
5.「素材感」について
ミニマリズムの中で「素材感と効果」を標榜する建築家としてヘルツォーク&デ・ムロンが挙げられている。彼らは「私たちの建物の強さは、訪れる人の内臓を直接刺激することである。私たちにとって、それだけが建築で大切なことだ。」と述べている。彼らの作品もしくは他の建築で五感を刺激する作品の体験(または見聞)について。(pp.316~)
2020年度後期 第10回(建築)『建築史の基礎概念(前半)』
『建築史の基礎概念』
パウル フランクル 著 香山 寿夫 訳
鹿島出版会
議題
① 宗教建築・第一段階より
主空間・主軸線に対してリズミカルな付属空間群の存在について、自身が設計の際にリズム生み出す操作をしたことがありますか?それはどんな操作ですか?
② 〃・第二形態p128より
空間形態の構成要素は独立したものではなく、全体が“分割された断片”であり全体空間の中で浮遊・吊るされていると書かれている。今まで見た建築物でこういったことを感じたことがあれば教えて下さい。
③ 〃・第三形態p154より
第三段階において、全体空間は微積分的である・高等数学の助けを借りて初めて達成されたものとありますが現代において数学方式を利用した建築物が今後増えていくと思いますか?(AIの活用等)
④ 世俗建築・第一/第三段階より
“螺旋階段は垂直方向への引力が強く各階との関係性が薄い”“シンメトリーの二つ腕を持った階段は建物全体を一つにまとめる要素”というように、自身が設計の際に階段を設けるときに意識することはありますか?
⑤ この本を読んで思ったこと・感想等
2020年度後期 第9回(建築)『メディアとしてのコンクリート(後半)』
『メディアとしてのコンクリート』
エイドリアン・フォーティー 著 坂牛卓+邉見浩久+呉鴻逸+天内大樹 訳
鹿島出版会
議題
① 6-10章の中で自分にとって印象的、共感できた内容や章について教えてください。
② 第6章では宗教施設について触れられています。日本にはあまり打ち放しコンクリートの教会作品がありませんが、教会作品についてどう考えますか?
③ 第7章で記念物は一般的なサイズから大きなものまでコンクリートで作られているとありますが、自分なら記念物を作る時にコンクリートを使いますか?記憶を表現できると思いますか。
④ 自分が作品の中でコンクリートを使用するときの主な理由は何章の議題が近かったですか?
⑤ 10章の最後にコンクリートは文化が変わるにつれて変化してきているとあります。変わり方を模索した時にどのような使われ方が考えられますか?未だにコンクリートの重量感を感じているが軽さを表現する材料になることはあると思いますか?
2020年度後期 第8回(建築)『メディアとしてのコンクリート(前半)』
『メディアとしてのコンクリート』
エイドリアン・フォーティー 著 坂牛卓+邉見浩久+呉鴻逸+天内大樹 訳
鹿島出版会
議題
① コンクリートに対して近代的か、後進的か、どちらで設計の際に捉えることが多いか。
② コンクリートに歴史を刻むにはどうしたらよいか。
③ コンクリートには粗く見せるものと、平滑に見せるものとがあり、現代は粗く見せる方向に寄っている。それはなぜか。
④ ”自然”素材と”非自然”素材を組み合わせるとき、2者の折り合いを設計の中でどのように考えているか。
⑤ 工学的にコンクリートに寿命が来た時、その建築は壊すべきか、構造補強を繰り返して保存していくべきか、あるいは壊してもう一度同じ形、同じ仕上げで打ち直すべきか。
2020年度後期 第7回(建築)『新編ー住居論』
『新編ー住居論』
山本 理顕 著
平凡社
議題
① 今皆さんが住んでいる集落は何型ですか?(a . ぺトレス b .クエバス型 c .メデイナ型)
② 日本の住居形態は欧米の住居形態と何が違い点がありますか。
③ コロナ生活、新しい働き方、住宅に直結する問題についてどう考えますか。(public&privacy 、領域)
④ 一人暮らしの場合、「public」を感じるところがありますか。