2020年度前期 6回(建築)『辰野金吾ー美術は建築に応用されざるべからず』
『辰野金吾ー美術は建築に応用されざるべからず』
河上 眞理 清水 重敦 著
ミネルヴァ書房
議題
①CP1:p4~より 辰野の建築作品には「辰野堅固」のイメージや彼の性格がよく表れているとあるが、自分の今までの設計活動の中で”自分の性格が出ているな”と思うことはありますか。あるとしたらどんな形で表れていますか。
②CP3:P65~より 辰野は絵画や彫刻が建築と一体化しているものを「美術建築」として本人は目指していたが、身の回りに(知っている中で)美術的要素が加わっていると感じた建築はありますか。
③CP4:p118~より バージェスは辰野に人物画を描くように強く勧めていますが美術建築と人物画で現代でもつながるところはあると思いますか。
④辰野は設計活動の中で一貫して耐震を気にしてどっしりとした立面的にも奥行きの浅い建築を建てていますが、技術が発達した現代でそうした建築が求められる機会や場所はどんなものだと思いますか。
⑤教育者としても建築家としても様々な活動に邁進してきたにも関わらず「建築家にはなるな」という言葉を残したことについて。
2020年度前期 第6回(建築外)『日本人とリズム感ー「拍」をめぐる日本文化論』
『日本人とリズム感ー「拍」をめぐる日本文化論』
樋口 桂子 著
青土社
議題
①人の話し方や言葉等、音楽以外のものにリズムを感じたことはあるか。
②日本的なリズム感は、他国の音楽やダンスに戸惑いを持たせる→差異がある(P280)このように感じたことはあるか。
③日本のリズムと西洋のリズム(P269)には違いがあると言われているが、建築においてはそのような違いがあると思うか。
④音楽の指示表記=歩く速度になぞらえている 感情と精神のリズムを指示しようとするもの(P91)とあるが、建築ではありえるか?そしたらどのようなものか。
⑤もの、こと論について。関心があるのはどちらか。言語の本体を述語とおく→ ものの場=主体(P150)建築でいうと、何か。建築自体が主体となりうるときってなにか。
2020年度前期 第5回(建築外)『13歳から知っておきたいLGBT+』
『13歳から知っておきたいLGBT+』
アシュリー・マーデル 須川綾子 [訳]
ダイヤモンド社
議題
-ジェンダーについて-
①ジェンダーについて学ぶ・議論する意義は何だと思いますか?(本書を読もうと思った動機など自由に聞かせてください)
②日常生活でジェンダーを意識するのはどのようなときですか?
③社会的規範としてのジェンダーに疑問を感じたことはありますか?(働き方、家庭での役割、女の子らしくしなさい、男の子らしくしなさい)
-建築について-
④性別で区別されるお手洗いや更衣室(他に思いつく場所があればそれも教えてください)は今後どのような形態にするべきだと思いますか?)
⑤過去にジェンダーを意識した設計をしたことがありますか?またはこれからジェンダーを意識した建築をつくりたいと思いますか?
2020年度前期 第5回(建築)『本当に住んで幸せな街 全国「官能都市」ランキング』
『本当に住んで幸せな街 全国「官能都市」ランキング』
島原万丈+HOME’S総研
光文社
議題
①今の場所に住んでいて幸せですか、どうしてですか。
②コロナで今までとまちの見方、魅力は変わりましたか。
③もし引っ越すとしたら(引っ越したとき)どんな基準で住む街を選びますか。どこに住みたいですか。
④B面(夜間)的な建築プログラムを考えたことがありますか。
⑤居酒屋などは潰れて多機能の大型ビルが建って欲しい、と思う人達に魅力に気づいてもらうにはどうすればいいか。
2020年度前期 第4回(建築外)『新・日本の階級社会』
『新・日本の階級社会』
橋本健二 著
講談社
議題
① 皆さん自身、格差拡大派か縮小派ですか?そしてそれはなぜですか?
② この階級社会が、今後どのようになっていくべきでしょうか?
③ 「女性のほうが男性より深刻な形で階級社会を経験する」とあるが、17パターンの分類の詳細を知り、結婚に対しての価値観に変化がありましたか?
④ 『ジョーカー』や『パラサイト』などの影響力も、格差社会を見直す機会になったのではないでしょうか?背景に格差社会を入れ込む映画の過大評価についてどう考えますか?
⑤ 作者橋本健二がこの本を出すことの意味は何ですか?そして、人間性についてどう思われますか?
2020年度前期 第4回(建築)『見えがくれする都市』
『見えがくれする都市』
槇文彦 他 著
鹿島出版会
議題
① p200玉ねぎのような構造とありますが、他に東京はどのような都市と言えるでしょうか?(都市の特徴を自分なりにいうと)
② 見えがくれする都市の意味は何ですか?
③ 江戸時代に都市域を明確化したのは祠や神社だったが、現代ではその役割は何になっていると思いますか?
④ 外→内の移行空間として町屋のミセ空間、武家屋敷の前庭、裏長屋の路地が挙げられていましたが、現代の住宅ではどれがそれにあたると思いますか?
⑤ 都市のでき方を知ることで敷地の捉え方を変えられると思います。今までの設計でそのような敷地の流れを組み込んだことはありますか?またこれからどのような設計が考えられますか?
2020年度前期 第3回(建築)『建築の設計力』
『建築の設計力』
坂牛卓 著
彰国社
議題
① 今の時点で、設計の際に気にかけていること(自分の建築理念)はなんですか?
② 昨今のコロナの影響で、「流れ」や「淀み」の考え方が変化するでしょうか?
③ コロナの影響で「開閉性」のバランスに変化があるでしょうか?
④ 広告性についての記述がありますが、建築を無意識化しないための工夫はなんですか?無意識化(慣れること)が良いとするならば、慣れに対してどう捉える(納得する)ことで設計しますか?
⑤ AIについての言及がありました。長い目で見ると、人口減少が進んだり、世の中がますます機械化(AI化)することが予測されますが、それに伴って建築はどうなると思いますか?
2020年度前期 第2回(建築)『アナザーユートピア: 「オープンスペース」から都市を考える』
『アナザーユートピア: 「オープンスペース」から都市を考える』
槇文彦・真壁智治 編著
NTT出版
議題
①「原風景」は「原っぱ」であるという考えに同意しますか。 それ以外の「原風景」とは。
②p.28「逸脱の初々しさを維持する術」とは具体的にどのようなことだと思いますか。
③p.44 よく又はたまに訪れる「ゆったり快適に過ごせるオープンスペース」はありますか。ない場合は、どのようなオープンスペースがあれば、ゆったりと過ごしたくなると思いますか。
④p.161「見えないものを見えるようにする」設計とは?
⑤p.249「三角形のオープンスペース」についてどう思うか。
2020年度前期 第2回(建築外)『リバタリアニズムーアメリカを揺るがす自由至上主義』
『リバタリアニズムーアメリカを揺るがす自由至上主義』
渡辺靖 著
中央公論新社
議題
① 大きい政府と小さい政府どっちがいいか。メリットとデメリット
Ex)コロナで政府がどこまで干渉するか。
②リバタリアンの思想は日本の若者とどのような共通点があるか。
③p.135「組織」を単位に活動してゆく手法は古くなっている。「個人」の力がますます大きくなっていく。特定の「中心」に依拠しない影響力の在り方が問われてゆく。
⇔p.146 グローバル化に伴う社会変動や不確実性への不安が、より「強い指導者」への渇望を助長しているのだろうか。
世の中の流れ(国内でも世界でも)どうなっていくと思うか。
④シーステッドやリベルランドなど自由な国、警察や消防が民営化されている地域に行ってみたい、住んでみたいか
⑤p.72『成人間の合意に基づく自由な身体の売買―買春や自己奴隷化契約、臓器売買などーを容認する傾向にある』
合意に基づくといっても本当に自由と言えるのか。